塗装にもっとツヤ感が欲しいという方へ。

ワックスやコーティングに対してのご要望として「ツヤ感」を求める方がたくさんいらっしゃいます。

マイティ3にさらなるツヤ感が欲しい!

そんなご要望を頂くこともちょいちょいあります。

齊藤〇美装

その気持ちよく分かります。

でも、、、お電話などでそうしたご要望を頂くたびにそのお客様にこう伝えてきました。

齊藤〇美装

正直言うと僕はツヤなんかどうでもいいと思っています。

へ!?

お客様の悩みを解決するというコンセプトで事業を営んでいるにもかかわらず、なぜこのように僕は考えているのか、詳しく解説していきたいと思います。

 

ツヤは与えるものではなく、引き出すものである

昔からある天然ワックスのようにぬれたような艶。

最近のコーティングのようにシャープなツヤ。

ツヤとひと口に言っても色々なツヤ感があります。

正直、その辺は好みの問題でどれが良いとか悪いとか優劣は付けられません。

しかしどちらにしてもツヤがある状態にするには共通していることがあります。

ツヤとはケミカル剤で強制的に与えれば良いというものではない

ということです。

僕が冒頭でツヤなんてどうでもいいと言ったのは、まさにこのことです。

そもそも塗装には、塗装本来のツヤ感が備わっています。

仮にそれが求めるツヤ感でなかったとしても、塗装本来のツヤ感をしっかり引き出さずしてケミカル剤が持つツヤ感が最大限に生かされることもないです。

硬化型コーティング(ガラスコーティング)でも同じです。
ガラスコーティングのあのツヤ感は、塗装をきっちり研磨しているからこそです。
コーティング剤そのもので出るツヤなんて、それに比べればわずかなものです。

人間の肌、お化粧ということで置き換えても、至極当たり前の話しだというのが分かるのではないでしょうか。

つまり下地が大事だということです。

「塗装を行う」ということにおいては塗装する前の鉄板の状態を下地というと思いますが、、、

洗車においては塗装そのものが下地です。

塗装は人間と違い新陳代謝がありません。

なので汚れが固着したら固着しっ放しですし、染みになり陥没するにまで進行してしまったらその物理的破損が復元することはあり得ません。

美観維持としてもツヤとしても、簡単に落ちるうちに汚れを落とし切り、いかに塗装を劣化させないかが基本です。

マイティ3の保護膜は塗装の代わりに真っ先に犠牲となります。(犠牲膜と言います)
補充することも入れ替えることも可能です。

青空駐車であっても、適切なスパンで適切な洗車をすれば、大して難しいことでも大変なことでもありません。

疲れると嫌になる、胴長短足腰痛持ちの痛風おじさんである僕が実践できるくらいには簡単です。

2週間に一回洗車しているマツダデミオ(新車から4年目、ディープクリスタルブルーマイカという色、硬化型コーティングはしていません)。水洗いだけで汚れが簡単に落ちるので、マイティ3での施工の狙いがキズ隠しと保護膜補充(保護膜入れ替え)のみなのでここまで簡単に済みます。
それでもこれだけのツヤが出ます。

このツヤ感では足りない、違うツヤ感が欲しい、ということであればこの上に狙いのツヤ感となるものを塗るなり、そもそも別の商品をお求めください。

 

美観維持という観点におけるツヤとは

美観を維持する上での機能という意味では、ツヤ感は全く何の役に立っていません。

あくまで装飾しているだけです。

汚れを落とす訳でもなく、汚れを落としやすくする訳でもなく、染みになりにくくする訳でもなく、ツヤとは単にツヤという要素でしかないと考えているからです。

と聞くと、僕がツヤというものを軽視しているように感じていると思います。

汚れを落とし切っていることをろくに確認もせず、ケミカル剤が持つツヤ感で無理やりツヤを出すみたいな考え方というか行動になってしまっている人が少なからずいるので、目を覚ましてほしいなと思って批判覚悟のショック療法として、、、

齊藤〇美装

正直言うと僕はツヤなんかどうでもいいと思っています。

とちょっと極端なことを切り口としてお伝えしています。

でも改めて考えてみると、ツヤって美観を演出しているに過ぎないって思いませんか。(悪いと言っているわけではありません。)

薄化粧でも美人なのか、厚化粧しての美人なのか、僕の個人的な好みは「薄化粧の美人」が好きだというだけです。

お化粧する(手を掛ける)という過程に価値を感じている人もいるはずですので、一概にどういうのが良いという風には決め付けられないなとは思います。

僕が言いたいのは厚化粧にするにしても下地が良いとお化粧の乗りも良いということです。
だから下地が命だと思う訳です。
下地が活きていてこそお化粧(ケミカル剤)が活かされるということです。

そう考えていくとケミカル剤というのはやっぱり「魔法ではない」という結論に行き着きます。

ケミカル剤にツヤが足りない、、、そう思いたくなる気持ちは分かります。

でも安易にケミカル剤だけにツヤを求めていると、泥沼にハマっていつまでも結論が出ず散財するだけだと僕は思います。

だから僕は安易に商品レビューというものをしないんです。

 

ツヤを求めていく上での僕が思う正しいアプローチ

お化粧するときに洗顔をしない人っていないと思います。
その洗顔とは汚れを取る行為ですよね?
洗車も同じですよ。

僕がいつも洗車の時に思うのは、ツヤ云々の前にまずは汚れを落とし切りましょう、ということです。そしてそれは一切染みを付けないことにもつながります。出来れば余計なキズを増やさないようにしましょう。

そうしないと引き出せる美観もツヤ感もどんどん落ちるからです。

汚れを落とし切り、塗装本来のツヤ感が出る下地が出来た上で狙いのツヤ感をケミカル剤で補えば良いと考えています。

  • マイティ3での施工を下地処理と捉え、好きなツヤ感のワックスなりコーティングをトップコートとして掛けるでも良し。(大抵のワックスやコーティングは乗ると思います)
  • 僕のようにマイティ3のみで仕上げるも良し。

だから僕はいつも「何を選ぶかも大事ですが、それをどう使うかも大事」と伝えているんです。

 

お話しにならない事例

大変失礼な言い方になってしまいますが、、、もっとツヤ感が欲しい!と仰る方の中には、ツヤがどうとか言う前にお話しにならない塗装の状態になっている場合が多々あります。

  • 汚れが固着している
  • 染みになってしまっている
  • 劣化し白化している
  • 塗装または硬化型コーティングが劣化しているため、ケミカル剤(マイティ3に限らず)を塗るとくすんだようになる(ぱっと見がキレイは全く当てにならない)
  • 汚れが簡単に落ちる内に落とせる洗車スパンで洗車していないetc

洗車をサボった・洗車の仕方を間違えて塗装(または硬化型コーティング)の状態を悪くしてしまったら、その状態なりの美観そしてツヤしか引き出せないことになります。

それをケミカル剤の性能だけに頼ってツヤ感を出そうとするのは無理があります。

歯をホワイトニングして外見は良くしているものの、実は虫歯だらけ。
それと大して変わりはない状態だということです。

もしマイティ3で施工してツヤ云々の前に上手く仕上がらない場合は、塗装の状態が悪すぎです。塗装の状態が悪いとマイティ3に限らず他のケミカル剤を使ってもくすんだり張り付いたりして、その状態なりの仕上がりを出すだけでもテクニックを要します。失礼を承知で申し上げますがそういう状態にしてしまったのはケミカル剤のせいではなく、そのクルマを管理していたお客様の責任です。(責めている訳ではありませんよ、因果がそうであるというだけのことです)
その場合、一度研磨してリセットすることをオススメします。

だからある人は上手くいくし、ある人は上手くいかないとなります。これはツヤ感の好みの問題だけではありません。もっと言えば、上手くいく状態にあるクルマと上手くいかない状態にあるクルマとも言い換えられます。

前ほどツヤが出なくなってきた。
古くなったししょうがないのかなぁ。

僕から言わせれば、なるべくしてなった当然の結果だと思います。古いからというだけが原因ではないです。

人間で例えますと、、、
おばあちゃんにお化粧するのと、若い女性のお化粧するのでは、まったく同じ化粧品を使用したとしても仕上がりが違うのは当たり前の話しです。

しかし、おばあちゃんでも普段から節制をされていて驚くほどキレイな肌をされている方もおります。逆に若い女性でも不摂生等で肌の調子が良くない方もいます。

下地が大事、というのは単なる理屈ではありません。

下地として大事にしているからこそ塗装にはツヤが出る訳で、塗装にツヤ感があるということはケミカル剤による狙ったツヤ感を出しやすいことにもなります。

下地が大事ということを頭で分かっているだけでは、やっているつもりであってもそうなっていないのであれば、望む結果はいつまで経っても得られません。

これは物理現象です。

なるべくしてそうなってしまうのであれば、望む結果になるようにしていくしかありません。自然には勝てませんから。

これの言っている意味が分からないのであれば、まずは汚れを落とし切ることから始めましょう。ツヤをあーだこーだ言うのはもっと先の話しです。

僕は洗車の時に常に頭に置いていることがこの美観維持の三箇条です。

どのような洗車方法を採用しようとも、これが基本であり、洗車の原点だと確信して宣言しました。

お客様自身も洗車業界自体もこの辺を上手く切り分けれず迷走しているように感じることがあります。

もっと賢くなって頂き、得たい結果を得られるようになってほしい、そう思います。

僕からすれば美観維持においてこれ以外のことは、ツヤのことを含め全てオマケです。

 

マイティ3での実際の施工について

YOUTUBEの齊藤〇美装チャンネルで次のように動画として発信しているものは、ビフォーアフターが分かりやすいように大抵は状態が悪いものをピックアップしています。

初回だからこそ、ここまで手を掛けているんです。
次回の洗車では初回ほど手は掛かりません。だって初回で頑固なものは出来る限り落とし切っていますから。
落とし切れなかったらそれは塗装にダメージが逝ってます。物理的損傷ですから研磨でしか対応できません。

そして付着した汚れが固着する前に、汚れが簡単に落とせるうちに落としていくとすれば、ここまで施工が簡単です。
クルマ一台の塗装面を施工するだけなら大して時間が掛からないというのはこれで理解できると思います。

そもそも、疲れると嫌になる胴長短足腰痛持ちの痛風おじさんがそんな根気強く取り組めるわけがないじゃないですか。

ここまで簡単に美観を維持できるようになったうえで、より高いツヤ感がどうしても欲しいとなればそうしたツヤ感を与えてくれるケミカル剤を求めていく。
これが迷走せず試行錯誤する、正しい順番だと思います。

僕個人の好みで言えば、、、ケミカル剤でツヤを出すなんてことよりも、美観維持の三箇条をきっちり守りその塗装の状態なりのツヤを出してあげた方が、日常的に使用する道具としての魅力も増すように感じます。そのようにお手入れされたものは、見る人が見るとその気遣いに気付かれます。

だから僕はクルマの塗装面には、水とマイティ3以外を使うことがないです。
シャンプーもポリッシャーもコンパウンドも使いません、というか持っていません。

皆さん、難しく考えすぎている気がします。