スポンジやタオルは洗った方がいいのか?そのままでいいのか?について
ときおりお客様からこのようなご質問を頂きます。
一週間に2~3回はこの質問が来ているような気がするので、僕の見解を述べておきます。
僕は「簡単で楽しく続けられる」というコンセプトで洗車を提供しています。
これはマイティ3というワックスをはじめ、僕自身が洗車サービスをする上でも、洗車を教える上でも一貫してこのコンセプトです。
そのコンセプトに沿って僕が出した答えは、、、
ということです。
その理由は、、、
って言うと結構乱暴に聞こえますが、、、
と思っているからです。
このような考えに至った理由をかいつまんでご説明します。
僕は「お客さんがいつも駐車している場所で、クルマに乗っていない時間を利用して洗車します」という出張洗車サービスをやっています。
大抵は青空駐車、マンションの地下、月極め駐車場です。
目に見える見えないはあるにせよ、水洗いしたそばから砂ぼこりが飛んできて付着しています。
なるべく風がない日に洗車はしていますが、風が全くないという日はそうそうありません。
(風が強いと感じた場合は流石に洗車はせず延期してます)
僕の拠点が静岡市清水区(ちびまる子ちゃんや次郎長の清水です)で海から近いせいもあり、常に風が吹いているというのはしょうがないんです。
自然には勝てません。
にもかかわらずスポンジやタオルのことで神経質になったところで焼け石に水な気がします。
余談ですが、、、僕が考える洗車日和とは、、、
- 雨が降っていない
- 風が吹いていない
- 水が凍らない気温
です。
以前動画にもしましたが、真夏の炎天下でさえ僕にとっては洗車日和です。
砂ぼこりが付いている状態でチカラを掛けて擦らないこと
これに気を配ることがなるべくキズを入れてしまわないようにする一番大事な要素だと僕は考えています。
これさえ気を付けていればビックリするような酷いことにはならないはずです。
たまに
という問い合わせがありますが、その理由は間違いなくこれです。
タオルの上に手を置く行為がそもそもチカラの掛け過ぎということです。
この動画で黒いポルシェを9:35から水洗いしてますので参考にどうぞ。
僕が使用しているのは綿タオルですが、これにはちゃんと理由があります。
話しが逸れるのでこれはまた違う機会に詳しくご説明したいと思います。
僕が言いたいのは「砂ぼこりが付いている状態でチカラを掛けて擦らないこと」はタオルの選定以上に重要だということです。
風もホコリも完全シャットアウトして洗車できる環境であれば、スポンジやタオルを毎回洗うというこだわりにも意味も出てくるとは思います。
小さいことの積み上げがクオリティの差となってあらわれるはずです。
でも駐車環境はお客様の事情なので僕にはどうにも出来ません。
(一番最悪なところだと草ぼうぼうで蚊に食われながら洗車してますよ)
またキズを全く付けない洗車は物理的に不可能だと思います。
そもそも外を走っている時点で石も飛んでくるわけです。
そして洗剤を使った洗車でも、少なからず擦らないと汚れを落とし切れない訳です。
ワックスでもコーティングの施工においても多少の差はあってもスポンジやタオルで擦っています。
許せる許せないの程度の差はありますが、あまり神経質になり過ぎるとノイローゼになっちゃいますよ。
だからこそ僕は「簡単で楽しく続けられる」というコンセプトで洗車をしているわけです。
あくまで人間がやることであるということを念頭に置いています。
しかし、洗わないとしながらもキレイに保つ工夫はしています。
それが軍手をしてスポンジやタオルを扱うことです。
軍手に汚れを吸わせています。
あとスポンジやタオルに砂ぼこりが付かないようにすることも大事です。
とはいえ、砂ぼこりが付くのをゼロには出来ませんので、使う前などにパンパンとはたいたりもしています。
チカラを掛けないように施工するのを基本としているのも、砂ぼこりを塗装面に押し付けたくないという理由でもあります。
実際にはタオルだけは汚れが付いてきて色が変わってきたなと感じたら、洗濯機にぶっこんで洗っちゃいます。
ただしスポンジだけは絶対に洗いません。(濡らすことさえもしません)
特にスポンジは質感が変わってしまうこともあり、あと洗う時にヌルヌルネチョネチョするのが気持ち悪いのでやりたくないんです。
僕は洗車を仕事にしていますが、この考え方ややり方で不都合が起きたことはありません。
ちなみに軍手が汚れてきた場合は捨てます。
表面に固い毛玉が出来てきたら交換時期です。
軍手はそれほど高くもないですし、いちいち洗うよりも交換しちゃった方が手っ取り早いですから。
僕と考え方が違うという方は、当然いらっしゃるはずです。
それを否定するつもりはありません。
僕がなぜ洗わないという選択肢を取っているのか、それには理由があるということさえ知って頂ければ僕はそれだけで構いません。
何を以て良しとするかは、置かれている環境の違いや各人の考え方次第です。
僕の考え方はいち例として、どのような洗車を目指すかによって取捨選択して頂ければと思います。
単に方法論を並べてどれがいいのか?と比較していると、選択肢があり過ぎて迷子になるだけです。
比較検討するならするで、どのような洗車スタイルと採用していきたいのか明らかにした上で比較検討してください。
もしくは先人たちが歩んできたように、実践し試行錯誤を繰り返し確証を得ていくしかありません。
ということで
僕の場合は
- タオルはたまに気が向いたら洗う
- スポンジは絶対に洗わないし濡らさない
というのが僕の出した答えです。