マイティ3をフロントガラス内外両面に使ったらどうなるのか?検証していく
というお問い合わせが結構あります。
今までフロントガラスには推奨しませんとしていたのは、、、
「ワイパーの軌道上のキズにマイティ3が入り込んで、ワイパーを動かしたときに曇る恐れがあるかもしれない」
と危惧していたからです。
そして、とうとう、、、
というお話しが来てしまいました。
そんなことがあったものですから
と思いました。
サイドガラス、リアガラス、サイドミラー、ルームミラーはすでに施工して何か月も経っていますが、曇るようなトラブル等はなく経過は良好です。
最悪、ガラスに塗ったマイティ3を取り除きたい場合は一般的に知られている油膜を取る施工をして頂ければ除去できます。(コンパウンド、酸化セリウム、アルコール洗浄、中性洗剤等)
もしフロントガラスにマイティ3を施工したことがある方は上手くいった・上手くいかなかった・仕上がりや施工の感触等、教えて頂けると助かります。
目次
マイティ3をフロントガラスに掛けてみた
人のクルマを実験に使うわけにはいかないので、自分のクルマで実験します。
水洗い後、フロントガラスの一部分にマイティ3を掛けました。
いきなり全部塗って曇ったらさすがに危ないと思ったので、マスキングテープで区切った左側のみ塗りました。
写真では外側だけ塗っているように見えますが、内側も施工しておきました。
一つ失敗したのは、外側はマスキングしましたが内側にはマスキングせず施工してしまったことです。
一応、外側に貼ったマスキングテープのあたりを境目として塗り分けたので、検証自体に支障が出るものではありません。
マイティ3を付けた量は、初回施工のため汚れていることもあって若干多めにしました。
とはいえ、ボディを施工するときよりは少ないです。
具体的にはパチンコ玉の1/4程度です。
あとスポンジの持ち方は手の甲に乗せて親指でスポンジの角を掴んで保持します。
本当は軍手よりもゴム手袋をして施工した方が、手の汗や脂を窓ガラスに付着させにくいのですが10月も中旬となり涼しかったので軍手でやってしまっています。
スポンジで塗り込んでいる様子。
一度に大きく塗ろうとすると摩擦でブレーキが掛かってやりにくいので、少しずつ塗り広げていくとマイティ3のツルツル感で非常に楽に施工が進みます。
拭き取りのタオルもスポンジと持ち方は一緒です。
手の甲に乗せてフキフキします。
マイティ3のお陰でツルツルなので大してチカラは要りません。
特別な道具を使わずきっちり奥まで施工するには、体を助手席側に向けて椅子の上に左ひざを立てると手が奥まで届きます。(右利きの人の場合)
僕が今までで一番大変だと思ったクルマはランボルギーニのカウンタックですが、そんなクルマでもこのやり方であればキッチリ施工可能です。
施工の様子を撮影したのはもちろんですが、
- 夜運転したときにどうか
- 雨が降ってワイパーを動かしたときどうか
- 雨がどう弾くのか
といったことを撮り溜めて、最終的には動画として発信していきたいと思います。
約2ヶ月ほどの検証期間を経て、撮り溜めた動画をYOUTUBEにアップしました。
施工直後の感想
フロントガラスに施工してしまったお客様の感想としても、僕が今回施工してみての感想としても
- 汚れや油膜が落ちてめちゃくちゃキレイになる
- ギラツキは全然ない
- 伸びが良く施工しやすい
- 拭き残しが起きにくい(拭き忘れは論外ですが)
- ガラス内側にも施工可能(若干の有機溶剤臭はありますが)
というようなもので、とりあえずは支障なさそうな感じではあります。
ただし、今のところ大丈夫だと結論付けているわけではありません。
あくまで経過としてご覧ください。
最終的に上手くいっても上手くいかなくても動画にはしようと思います。
(上手くいかなかった場合は注意喚起動画になります)
ただし、水弾きの耐久性は検証するのに結構時間がかかることなので、動画発信後に追加で情報発信していくと思います。
[余談]マイティ3を建物のガラスに使用することについて
マイティ3を建物のガラスや鏡に使っていただくのは構いません。
クルマのボディなどに使用する場合と同じ効果が得られます。
- めちゃくちゃツルツルになり水も弾くので、次回の掃除のときに汚れが落としやすい
- セロハンテープの糊落としにも使える(スクレーパー併用)
- 油膜などの汚れ落としにも使える
建物のガラスや鏡については、機会を設けて別動画に出来たらいいなと思っています。
特に最近はビルメンテナンスやハウスクリーニングのプロの方たちから、窓ガラスを洗剤で洗うだけでなく付加価値を付けるという用途でお問い合わせがあったりしています。
ちなみに窓ガラスへの施工は、ベタベタに塗るのではなく薄く塗っていく方が楽です。
最後にもう一つ。 ガラスに付着したウロコ染みはマイティ3では基本落ちません。
もし落ちたら付着したばかりの軽度なものだったということになります。
施工したその日に行った検証
施工した直後の雨、撥水の様子
左側(運転席側)がマイティ3施工済み、右側(助手席側)が未施工です。
車内の見え方が違いますので、間違いなく透明度が上がっています。
特に内側は拭きずらいということもあってか想像以上に汚れが蓄積し透明度を落とします。
今回内側もマイティ3で施工しましたのでこのような違いとなって表れたんだと思います。
先の信号が赤になり徐行運転中の様子。
雨の弾き具合もそうですが、未施工部分は遠近感が分かりずらいです。
写真や動画で見る以上に、肉眼では施工部分の見通しは良いです。(なぜなら遠くにピントを合わせて見ているからです)
バイパスで約60km程度で流しているときの様子。
マイティ3を施工してある部分は見通しが良く遠近感を掴めるのでワイパーなしで運転できてしまいます。
もし全面が未施工だったらとてもじゃないですけど、ワイパーなしで運転することは怖くて無理です。
ワイパーを動かしたときの様子。
目の前が白くなったりはしませんでした。
ただワイパーゴムがよろしくないのか細かい水滴が残り、キレイに切れない状態でした。
あと未施工部分はワイパーで水滴を切った直後でも景色が少しぼやけています。
だんだんと雨足が強くなってきた時の様子。
何キロくらいから水滴が飛んでいくのか試したところ、約80km/h程度から飛び始めました。
市販の撥水剤のような水滴の飛び具合が気に入っている方にとっては物足りないと思います。
僕はこれを「その場にとどまる撥水」と呼んでいますが、この方が洗車がしやすいと僕は感じます。(大量の水で洗い流せる洗車をされている方にとっては関係ないかもしれませんが、バケツ一杯の水洗い洗車をしている僕にとっては、その場にとどまる撥水の方が隙間に汚れが入り込んだりせず拭き取ることが出来るので便利です)
また窓ガラスの内側にもマイティ3を施工してある訳ですが、少なくともこの時点ではギラつくなどの支障がありません。
トンネルの中での様子。
暗い所でライトが当てられると、差が顕著に出ます。
自宅に戻り、車内からフロントガラスを少し角度を付けて撮影。
塗り分けてあるので違いが分かりやすいです。
施工した日の夜、街中を走った時の様子
街灯やお店の明かり、対向車のヘッドライトなどが直接強く当たらない限り、未施工部分と施工部分の違いはほとんど分からない状態です。
ちなみに「施工した日の夜、街中を走った時の様子」の中で表示されている写真の中で時系列的にこの写真が一番最後です。
そして、マイティ3施工後はフロントガラスを拭く等の手を加える行為を一切していませんし、動画からキャプチャした画像をそのまま使用しているだけです。
にもかかわらず、未施工部分が白化していないことにご注目下さい。
以下の写真は道路を走行していく中で、街灯やネオン等の光が当たった瞬間を動画からキャプチャしたものです。
未施工部分と施工済み部分を比較してみてください。
クルマのディーラーの超眩しい照明を浴びた時の様子。
光が当たった時に透明だと思っていたガラスが一気に白化するので一瞬目の前が見えなくなる(もしくは見え難くなる)ということが起きます。
どこを境に未施工・施工済みかが一目瞭然ですね。
そして拭き残しやタオルの拭き筋などが一切ないですね。
大変な思いをしなくてもこれだけの透明度が出たのは予想外でした。
飲食店のよこを通り過ぎる時の様子。
外に霧が出ているのかと思うくらいに、未施工部分は見え難くなっていました。
思わず目を細めてしまいます。
ちなみに未施工部分の曇りは結露ではないので、エアコン(デフロスター)を使用しても消えません。
トンネルの中での様子。
照明の明かりでフロントガラスがここまで白くなると、左右交互に照明からの波状攻撃を受けている気分になり、かなりのストレスを受けますね。
バイパスの街灯下を通り過ぎるときの様子。
思ったこと
施工日当日に雨が降ってくれたおかげで色々なテストが出来ました。
ギラつくこともなく安全性に影響を与えるような透明度の低下も見られませんでした。
もともとマイティ3はボディ用ワックスなわけで色々なことに応用が利くのは分かっていましたが、フロントガラスに使ってここまで良好な結果が出るとは思いもしませんでした。
ただ、時間経過とともに不具合が出る可能性もあります。
市販の撥水コート剤のように、時間経過で劣化すると撥水コート剤自体が油膜の様に視界をさまたげるなんてことも起こらないとも限りません。
なのでもう少し様子をみてその経過を上げていきたいと思います。
アルコールや蒸留水で施工する方法もあるのに何でこんな面倒なことをするかというと僕なりに理由があります。
僕はただ単に汚れをキレイにするだけでなく「汚れをキッチリ落とした上で次回の洗車が楽になるようにする」ということを目指したいと思っているからです。
今回そのきっかけを与えてくれた
と言っていたお客様には感謝します。
鳥フンがついてその後雨が降った場合
10/21にふと見たら鳥フン発見。
いつものようにぬれタオルで拭き取ろうと思ったんですが、空模様を見ると雨が降りそうだったので放置。
鳥フン発見から一夜明けた状態。
予想通り雨が降り、鳥フンはみごと流れていきました。
フロントガラスがキレイになりました。
肉眼でよーく見ると汚れの付着はありますけどね。
別の角度から。
ぱっと見はキレイです。
細かくこびり付いた汚れはやっぱり洗車で落としていくのが確実ですね。
施工から一か月と4日経ったので検証してみた結論を出す
施工してから一切手を触れずにいたため、汚れが若干付着していました。
なので外側だけは軽くバケツ一杯の水洗い洗車をしました。
ちなみに水洗いした際に全然水滴が出来ない。。。
雨の日に走って動画撮ろうと思ったけど、撮る必要性すら感じないほどに弾かない。。。
でも透明度はどうなんだろうか。
とりあえず気を取り直して窓ガラスの透明度を味わえる夜に、静岡市内のいつものコースをドライブ。。。
施工してある部分、施工していない部分、見れば分かりますね。
一か月強経過してこれだけ透明度を保っているのはいいですね。
対向車のハイビームを喰らった瞬間。
「交差点でハイビームにしないでおくれ。。。」と言いたいですが、今回の検証の役には立ったので良しとする。
いつものトンネルのところ。
いつもの飲食店のよこを通り過ぎる時の様子。
後日、雨が降った時に撮影。
撥水で雨を弾いているというよりは、ウロコ染みに沿って雨が流れているだけですね。
(このクルマを買った時からすでにウロコ染みがたくさん付いていました)
論より証拠ということでまずはその時の様子を見て頂きましたが、みなさんはどう思われましたか?
僕は僕なりに今回の検証で思うところがありました。
次は検証で得た僕なりの見解を述べていきたいと思います。
マイティ3を窓ガラスに使う上での向き不向き
マイティ3はもともと塗装用に作られたワックスです。
それを他のところに使ったらどうなるんだろうか?ということで色々なところに使ってみたところ、意外といい結果が生まれた、、、
その一つに加えることが出来るのか、それとも止めた方が良いという警鐘となるのか。
正直、検証する前は結果がどうなるのか全く予想できませんでした。
僕の見解は、
ということです。
僕のやり方を好むお客さんの傾向
誰にでもオススメ出来る、万能のケミカルも施工方法も、そんなものは存在しません。
上記リンクのあたまを読んでもらうと分かる通り、洗車はあくまで人間がやることであるという認識のもと、疲れる洗車をしていては嫌になるのは当たり前と僕は考えています。
僕のやり方は人によっては非常に有用だと思いますが、人によっては全く使い物にならないかもしれません。
1年間で1000件以上のお問い合わせに対応してきた経験から、どのような人にこの施工方法がオススメできるのか、洗い出してみました。
- バケツ一杯の水洗い洗車をしているので、その場にとどまる撥水をしてくれた方が隙間に汚れた水が入らず良い
- 一つのケミカル剤でボディも窓ガラスも一緒に施工してしまいたい方
- ワイパーを使うと撥水剤の寿命がすぐに来てしまうため、大ぶりの雨にでもならない限りほとんどワイパーを使わないで運転することに慣れている方
- 雨が降る日よりも晴れている日の方が多いので、水弾きの良さよりも透明度の高さを優先している
職業ドライバー(トラック・バス・タクシー・ハイヤーなどの運転手さん)の方で、特に夜間に運転されている方は4番を求めることが多いですね。
全面マイティ3で施工するのではなく、部分的に上手く使っていいとこ取りするのも手です。
オススメ施工箇所
マイティ3をフロントガラスに塗って1ヶ月ほぼ毎日クルマに乗って、僕なりに一つの結論を出しました。
マイティ3のガラスへの施工 | 室外側 | 室内側 |
フロントガラス | △ | ○ |
サイドガラス | ○ | ○ |
リアガラス | △ | ○ |
サイドミラー | ○ | - |
室内ミラー | - | ○ |
上記表の「〇」が僕のオススメ施工箇所です。
「△」は市販の撥水剤の方が良いんじゃないか?と思った部分です。(その方が雨もよく弾くわけだし)
一般的な撥水剤と同じく、マイティ3も主成分がシリコーンであるがゆえに、擦られたときの耐久性が乏しいので僕はこう結論付けました。
ボディに塗った際はボンネットやルーフの撥水でさえ、青空駐車で2ヶ月は普通に持つんですけどね。
マメに塗ることを厭わない人はフロントやリアガラスもマイティ3でいいのかもしれません。
僕が実際に洗車の仕事で採用しているのは、フロントガラスの室外側以外はマイティ3で施工し、フロントガラスの室外側だけ市販の撥水剤を使用しています。
室内側についてはアルコール洗浄、中性洗剤、精製水で施工する方法もあります。
僕はただ単に汚れをキレイにするだけでなく「汚れをキッチリ落とした上で次回の洗車が楽になるようにする」ということを目指しています。
マイティ3がそれを現実のものにしてくれます。
手前味噌かもしれませんが本気でそう思っています。
再施工のタイミングについて
さきほどの表に「〇」が付いている箇所であれば、再施工のタイミングは撥水が弱った時というよりも汚れが目立ってきた時という感じになります。
ちなみにこのサイドガラスはマイティ3を施工してからたしか半年は経っているはずなのに、まだ撥水が残っています。雨が直接当たらないので非常に撥水の持ちがイイです。
人が乗るクルマなので触ってしまって汚してしまうこともあるかと思います。
なのでタイヤワックスが染み込んだスポンジを押し付けて汚してみました。
こんなことになったときに気になるようなら再施工すればいいと思います。
普通に考えれば窓ガラスにタイヤワックスを付着させることはとんでもない行為ですが、マイティ3でカンタンにリカバリーできます。
そして見た目こんな汚いスポンジでも何の問題もなく施工できます。
使う量は米粒ひと粒程度の量で充分です。
たくさん塗っても結局拭き取る羽目になるだけです。
もし今回のように汚れていなかったら、もっと少なくても大丈夫です。
ボディを施工したときにスポンジに残っている量でも十分施工できます。
なぜなら保護膜を補充するだけですから。
すでにマイティ3が施工されている箇所であれば、ガラスの上をスポンジがものすごく滑ります。
なので全然チカラを入れる必要がありません。
楽々です。
スポンジで軽く塗り込んでタイヤワックスの汚れを落とした後は、ファイバータオルで拭くだけ。
しかもこの時使ったファイバータオルは、普段ボディに使っている結構汚れてきたものです。
それでも汚れが移ったりもせず、何の問題もなく仕上がります。
チカラも要らないし、軽く拭いただけ。
不思議って言えば不思議。
誰にでもこのくらいの仕上がりは出来ますよ。
「プロだからでしょ?」って思うかもしれませんが、やってみれば分かります。
本当に誰でも出来ます。
施工したサイドガラスを下から覗き込むように撮影した写真。
指紋を付けるとこれだけ目立つ。
それだけキレイだってこと。
フロントガラス室内側に結露が生じた場合の対処法
エアコン(デフロスター)を使用してください。
送風では全然歯が立ちません。
また濡れた状態の窓ガラスをタオルで拭くと、毛羽が付いたり拭き筋がついて非常に美観を損ねますので避けましょう。
これは余談ですが、、、
冬になって外気温が下がってくるとガラスには結露が生じやすくなります。
僕は昔、住宅用窓ガラス専門のリフォームを事業として取り組んでいたときに一番問い合わせの多いお悩みがこの結露でした。
僕の昔話を見たい方はこちら。
結露は、湿気と温度差で生じます。
湿気がなければ、どんなに温度差があっても結露は起きようがありません。
逆に温度差がなければ、どんなに湿気があっても結露は起きません。(湯気は除く)
これらを踏まえると、お金を掛けずに結露を防ぐ方法がおのずと導き出されます。
それは窓を全開にしてしまうことです。
外と中の温度差が無くなって結露の付きようがなくなります。
「それでは寒いじゃん!」と主張されることは必至です。
温かく過ごせて結露も防ぎたいということであれば、断熱性能を上げるしかありません。
住宅における常套手段が高断熱なペアガラスを使用するということです。
床、壁、天井において、一番断熱性能が低いところが窓だからです。
クルマの窓ガラスの結露に話しを戻しますが、住宅の窓ガラスのようにペアガラスを使用することが色々な制約があって出来ないんだと思います。
クルマの中で温かく過ごせて結露も防ぎたいとなると、断熱性能を上げて解決することは出来ないので、エアコンを使って強制的に湿気を飛ばし湿度を下げる以外に方法がないということです。
ガラスが曇ることが想定される場面
写真がある訳ではないのですが自分の経験則で想定していることとして、
- 凸凹(例えばウロコ染み)があるところにマイティ3を塗って拭き取りが甘い場合
- マイティ3を塗って拭き取りはしたものの、汚れが取り切れていない中途半端な状態にした場合
このような状態にすれば曇るだろうなと想定しています。
僕はチカラを入れない洗車を心がけており、動画やこのHPでもそうした情報を発信しています。
しかしそのチカラを入れない洗車であっても、、、
- 汚れはしっかり落とし切ること
- 余分なマイティ3を拭き残さないこと(保護膜として適切な量のみが残っている状態)
この2つが条件の上です。
この条件を満たす上で基本的にはチカラを必要とはしませんが、チカラを入れずに施工したときに汚れが落ちていなかったり拭き残っているのであれば、
- スポンジを固いものに変えるなり
- マイティ3の量を増やすなり
- チカラを徐々にかけていくなり
工夫をしてください。
曇るということは、曇るべくして曇っています。
汚れがしっかり落ちていて、保護膜として適切な量のマイティ3が乗っている状態であれば、曇るということは非常に考えにくいです。
ウロコ染みは触ると分かりますが、ザラザラしています。
つまり細かい凸凹があるということです。
そこにマイティ3を塗ると細かい凸凹に入り込みます。
きっちり拭き取れれば問題はありませんが、拭きが甘かったりすると細かい凸凹に相当量のマイティ3が残るということになります。
あまりにウロコ染みが酷い場合は拭き取ることが困難な場合もあるかと思います。
そうなると汚れなどに反応して曇ることが想定されます。
フロントガラスの室内側に塗ってもし曇ることがあるとすれば、一番予測できることはヤニ汚れです。
ヤニは水溶性ですのでまずは固く絞ったタオルで水拭きするのが基本です。
ガラスが乾いたらマイティ3を使っていくのが良いと思います。
水拭きせずマイティ3を塗った場合、汚れとマイティ3が拭き取り切れるまでは間違いなく曇ります。
上手くいかないからと言ってケミカル剤のせいにしたところで何の解決にもつながりません。
「言われた通りやった」というのがその場合の決まり文句のようですが、どのような解釈をした上でやったのかはこちらには全く分かりません。
誤解が生じないよう努力はしたつもりですが、僕のチカラ不足もあるかもしれません。
でも上手くいかないという不利益を被っているのはあなたです。
「言われた通りに為るように行う」
僕はこの考え方が非常に大事だと思います。
仕事と同じです。
子供じゃないんですからこういう風に考えましょう。
じゃないと「私は今思考停止しています」と喧伝しているのと同じです。
分からなければ「分からない」と聞けば済む話です。
物理法則の通りに為るようにしか為らない訳ですから、上手くいかない場合は上手くいかない理由が必ずあります。
それが何なのか分からないうちからケミカル剤のせいにしないように。
- そもそも使い方が間違えていないか
- より効果的な使い方がないか
- 対処不可能な状態ではないのか
- そもそもケミカル剤の選定を間違えていないか
僕はケミカル剤を使用するときはこういう順番で考えて取り組んでいます。
まずは自分に出来ることを改善して解決策を探るということです。
ケミカル剤を疑うのは最後です。
またその場合もケミカル剤自体が悪いのではなく、選定を間違えていたと考えるのが健全です。
使いどころを間違えていたという考え方です。
人のせいや物のせいにしたところで何の解決にもつながらないからです。
非常に厳しいことを言うようで申し訳ないのですが、、、
上手くいかない時に施工方法の試行錯誤なく真っ先にケミカル剤のせいにする人は、マイティ3に限らずケミカル剤を扱う資格はないと思います。
分からなければ素直に「分からないので教えて欲しい」と聞けばいいと思います。
それすら出来ず人のせいや物のせいにする人は、どんな突拍子もないことをしでかすか分からないので、そういう人の手の届くところにケミカル剤を置いてはいけません。
職場にそういう人、いませんか?
そういう人で仕事が出来るという人に僕はお目にかかったことはありません。
[ちょっと余談。だけど重要!!その①]勘違いしないで下さい!ウロコ染みはマイティ3では取れません!!
基本的には染みはマイティ3では取れません。
対象が塗装であろうが窓ガラスであろうが同じです。
人間の歯で例える分かりやすいのですが、マイティ3施工は歯磨きと同じです。
歯垢や歯石の段階であれば歯磨きでも頑張ればキレイに取り除けますが、虫歯まで行ってしまったら歯磨きではどうにもならないというのと全く同じです。
以前、塗装面に出来た染みを取り除く動画を出しました。
手強いことを想定して取り組んだのですが結構簡単に取れてしまい拍子抜けしたわけですが、これは歯で言うところの歯垢や歯石の段階だったということです。
だからキレイに取れたんです。
染みが付いてからどうしようと考えるよりも、そもそも染みを作らないようにするのが一番簡単ですよ。
[ちょっと余談。だけど重要!!その②]塗装と違ってキズは隠れません!!
ワイパーの軌道上に入ったキズは隠れません。
僕が知る限り、そうしたキズを消すにはコンパウンドで削るしかありません。
しかし、ワイパーが当たる部分ですし視認性と安全性を担う部分なので下手にDIYしない方が良いと思います。
そもそもキズを付けないためにも、フロントガラスに砂ぼこりが付いている状態で無理にワイパーを動かさない、
もしくはフロントガラスを新品に交換するのが一番手っ取り早い対応だと思います。
お金掛かるじゃん!というツッコミはしないでください。
今回の検証を踏まえて建物のガラスにも施工してみた
子供のころから知っている、近所のパン屋さんにご協力いただきお店の窓ガラスを施工させてもらいました。
マイティ3を使ったことがある人はご存知だと思いますが、施工時に若干の有機溶剤臭はあるものの、施工後に残るようなことはありません。
パン屋さんのように臭いにデリケートな飲食店で使用してもクレームになるようなことはないと僕は思います。(人によってはそうした臭いに特別弱い人がいるかもしれませんので注意は必要です)
これからもお家やお店の窓ガラスをキレイにする動画を撮ろうと思っています。
気になる人はチャンネル登録しておけば動画を更新した際に見逃さずに済みます。
結論
ここまで読んだ方はフロントガラスにマイティ3を使ってもいいのか?について、すでにご理解いただけていると思います。
僕が今回の検証で試した際は特別支障はありませんでした。
その結果を踏まえて現在僕が採用しているのは、フロントガラスに関しては室内側のみの施工です。
これは他の方法なんて考えられないほどに抜群の施工性の良さと透明度を引き出すことが出来ます。
ぜひみなさんにも試してもらいたいです。
ただフロントガラスの室外側は、、、マイティ3をガラスに施工した場合の耐摩耗性をはじめとした耐久性が乏しかったので市販の撥水剤を使用しています。
塗装やメッキなどに使用した際は2ヶ月くらいは普通に持つんですけどね。
マイティ3を愛用してくれているお客さんに教えてもらったんですが、ディーラーで5000円で撥水コートしてくれるらしいですね。
僕が聞いたのは日産のディーラーです。
別に日産の車じゃなくても大丈夫らしいです。
その撥水コートが3年ほど持っている(ワイパーはほとんど使用しない方でした)とのことだったので、フロントガラスの室外側はそれで賄った方がコスパいいんじゃないでしょうか。
下手に市販の撥水剤を買うよりも安いですよ。
ぶっちゃけた話し。
どうしても自分でやりたいという人もいるかと思います。
またこれもお客さんから教えてもらったことですが、マイティ3で汚れや油膜を取り除くベースに徹してもらい、その上から市販の撥水剤を塗るというものです。
市販の撥水剤を単体で使用するよりも水を弾くということも聞いていますので、いずれ検証してみようと思います。
一応、もう購入はしておきました。