某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

静岡市清水区にある某ホテル様から真鍮製の手すりを磨くご依頼があり行ってきました。

経年で黒くなったので耐水ペーパーで磨いたんだそうです。

だけど、頻繁にお手入れする手間が掛けられず、そのうちに手あかで曇ってきてしまい見た目が悪くなってしまった、、、という経緯とお聞きしました。

 

今回、僕に求められたのは、

磨いてキレイにするだけでなく、キレイさを維持する今後のメンテナンスをいかに楽にするか

ということでした。

 

僕は普段はクルマを磨いているわけですが、クルマにも同様にモールやエンブレムなどのメッキ部品があります。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

風雨や太陽にさらされ劣化してしまうところですが、僕がお手入れしているクルマはいつまでも新品の輝きを保つことが出来ます。

ということで、自信を持って対応してきました。

 

お礼

今回、写真撮影の許可をしていただいたホテル様、ありがとうございます。

加えて、ホテル様と取り次いでいただいたビルメンさん(ビルメンテナンス会社)の対応にも感謝します。

 

実は、以前にもこの某ホテル様の真鍮製の手すりをデモで磨いたことがあるのですが、写真NGということで撮影できませんでした。

なので、手持ちの真鍮製の文鎮で実験しているところ(↑はそのときの記事)だったのですが、思いもかけず写真OKが出たのです。

ホテル様との間に入っていただいているビルメンさんの根回しにも感謝です。

良い人と出会えて良かったなぁ、、、と思いました。

 

現状確認

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

手すりが手あかでモヤモヤしているのが分かりますでしょうか。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

近づいてみるとハッキリ見えてしまいます。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

別の角度から。

階段にはそれなりの勾配があり、どうしても手すりを伝って降りるので、手あかで汚れてしまうんだと思います。

 

部分的に施工して、施工前後を比較してみる

遠目で見れば手あか汚れがそこまでは見えないので、手あか汚れがハッキリ見える距離で施工前後を見て頂こうと思います。

 

施工前の状態

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

僕が施工する前にビルメンテナンス会社の方が水拭きしていましたが、きつい手あか汚れはどうしても取れない、という状態です。

手あか汚れの上に手あか汚れが重なっていく感じでしょうか。

 

磨いた上で劣化防止・保護を同時施工をしていく

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

金属を磨いて劣化防止の保護を同時にすると言ったら「ピッチレスコート」です。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

削らずに汚れだけ取り除きたいので、すごく柔らかい不織布を使います。

その不織布にピッチレスコートをひと振り。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

縦横円と描いて行きます。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

ひとしきり磨いたら、綿タオルで余分なピッチレスコートを拭き取ります。

 

施工前後比較

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

指で示したところを境に、左側が施工済み、右側が未施工です。

結構キレイになるでしょ?

柔らかい不織布で磨いているから、耐水ペーパーのやすり目はそのままになります。

 

仕上がり

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

もう少し磨き進めて、別の角度から撮影。

掛ける手間とコストを天秤にかけた中での導き出したクオリティです。

手間を掛ければもっとキレイに出来ちゃいますけどね。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

また別の角度から。

手あかのもやもやした汚れがほとんど見えなくなりました。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

磨き残し、拭き残しがないか確認しながらフキフキしている様子。

決して、ツルツルの感触で遊んでいるのではありません。

某ホテルの真鍮手すりをぴかぴかにクリーティングしてきた

仕上げていったところを振り向いて確認したら、結構いい感じに。

このホテルを担当するビルメンテナンス会社の方と一緒に「いいね~」と見入ってしまいました。

ツルッツルの手触りが写真では伝わりませんが、触ると超気持ちいいです。

触っても手にピッチレスコートが付いたりもしません。

 

今後のメンテナンスについて

ピッチレスコートを少量付けて綿タオルで拭くだけです。

お手入れを多少サボったとしても、すでにピッチレスコートの保護膜が効いておりますので今回のようなゴシゴシする手間は掛かりません。

美観を維持する部分なので、ピッチレスコートがどれくらい持つか?というよりは、汚れている状態を見つけ次第拭くなり、定期的に拭くという対応をして頂ければ良いと僕は思います。

 

2018/5/4追記

以前、真鍮製の文鎮を磨いたんですが、2か月半もの間毎日のように皮脂汚れをペタペタとつけ汚した後いかに簡単に真鍮の輝きを取り戻せるか検証した記事です。

合わせてご覧になって下さい。

真鍮の美観維持の大変さを知っている人であれば、驚くこと間違いないと思います。