クリーティングWAXの再施工性について
クリーティングWAXは、再施工性が良いということを知って頂こうと、
その内の一つ、「ピッチレスコート」で実験してみたいと思います。
ご自分で愛車をお手入れする方の中には、一度に全部出来ないという方が多いのではないでしょうか。
パネルごとにキッチリ施工する方もいるでしょうし、全体をざっと大まかに施工する方もいるでしょう。
なので、再施工性の良さが非常に重要だと僕は考えています。
僕が言う、再施工性とは、、、
- 部分的に施工が出来ること
- 一回の施工で取り切れなかった汚れを再施工時に取り除くことが出来ること
- 暫くの期間、クリーティングWAXを塗り付けたまま拭き取らずに置いたあと、再施工したとしても最終的な仕上がりに全く影響を与えないこと
- 保護膜が痩せてしまっても、一般的なコーティングのように削ることなく、再施工により保護膜を補充することが出来ること
ということです。
ちなみにクリーティングWAXであれば、これらのことは全ての商品に当てはまります。
(窓ガラスコート、P8コート、P113)
目次
部分的に施工が出来ることを実験してみる
スズキキャリーの運転席側ドアノブの爪キズ消しで実験してみます。
施工前の状態を確認する
走行距離も10万キロを超えているし、今までまともに洗車したことすらない、荷物を運ぶためだけに使われてきたので、もうボロボロ。
塗装も若干チョーキング(塗装を触ると指が白くなる)も起きている状態です。
ドアノブの、しかも右半分だけ施工してみる
ピッチレスコートをスポンジにひと振りして、磨いてきます。
いつもの説明ではありますが、強くゴシゴシしなくてもキレイになります。
仕上がり
2017年11月19日に施工して、2018年3月5日現在もこのままの状態にしてあります。
実車を見たい方はどうぞお越しください。
もし全体を磨きたいと思ったら続きの施工をしていけばいいだけです。
特別、再施工であることについて気負う必要はありません。
一回の施工で取り切れなかった汚れを再施工時に取り除くことが出来ることを実験してみる
ダイハツタントの屋根にこびりついた汚れで実験してみます。
水洗い後、ピッチレスコートを掛けて一日放置した屋根の状態
今回の実験のために、屋根の凹凸部分の汚れをワザと残しておきました。
ちなみに、この汚れを一発で取ろうと思ったら、、、
水拭きでは、力を掛けてゴシゴシしないと取れないレベルです。 ピッチレスコートでは、少し多めに付けて汚れをふやかしてから力を掛けずに取る感じになるはずです。
クリーティングとは、汚れ落とし(クリーニング)と保護膜(コーティング)を同時に施工するものとして作った造語です。
一般的なコーティング施工は、下地をぴかぴかに磨いて(削って)の一発勝負みたいなイメージが(僕には)ありますが、再施工性とは相反するものと思いませんか?
この汚れがコーティングの下に入り込んで取れない、なんてことが起きていないのか?再施工性を確認する実験をしてみます。
ゆるく絞った綿タオルで黒いぽつぽつ汚れを軽く拭いてみる
ゆるく絞った綿タオルで、写真の通り軽く拭いてみると、、、
2往復した状態。黒いぽつぽつした汚れが取れているのが分かりますでしょうか。
もう2往復させた状態。
仕上がりの確認
固く絞った綿タオルで撫でて水を切れば、
数える程度の黒いポツポツを残してあとはキレイになりました。
このあとはピッチレスコートを付けたスポンジで擦ってキレイに仕上げます。
水洗いだけで汚れを取ろうと深追いしないことがキズを入れないバケツ一杯の手洗い洗車のコツでもあります。
そのことを下支えしているのは、ピッチレスコートを塗って汚れを取り除こうとした時点で塗装には保護膜が掛かっているということです。
だから、キズを入れずに綿タオルで擦るということが出来るわけです。
(ただし、力を入れすぎればキズは入りますよ。過信は禁物です。)
暫くの期間、クリーティングWAXを塗り付けたまま拭き取らずに置いたあと、再施工したとしても最終的な仕上がりに全く影響を与えないことを実験してみる
ホンダザッツの左リアバンパーに付いた擦りキズで実験してみます。
このクルマにはすでにピッチレスコートを掛けてあるのですが、青空駐車での時間経過とともに擦りキズが浮き出てきた状態にあります。
左リアバンパーの擦りキズに、三脚付きデジタルカメラで焦点を合わせる
擦りキズがある辺りにピッチレスコートを掛けていきました。
左リアバンパーの擦りキズ周辺のみにピッチレスコートを掛けた状態
深いキズは消えませんが、細かい擦りキズが消えているのが分かると思います。
しかし、その周辺との境目にピッチレスコートの塗りムラは見当たりません。
仮にピッチレスコートを塗ったところだけ色が濃くなるようであれば、その周辺の塗装に塗ったピッチレスコートがもう切れかかってきていると判断できます。
別の日にクルマ全体にピッチレスコートを掛けた状態
ムラになりやすいと言われる黒い塗装のボディーへの施工であっても、再施工性が良いのです。
どんなに近づいても、どんなに角度を変えてみても、再施工が原因のムラなど、美観を損ねる要素は一切ありません。
保護膜が痩せてしまっても、一般的なコーティングのように削ることなく、再施工により保護膜を補充することが出来ることを実験してみる
とあるカーショップから美観維持を依頼されているポルシェケイマン。
僕に依頼が来る前はガソリンスタンドで手洗い洗車をしてもらっていたそうです。
一度キッチリ仕上げた状態の確認
2018年1月23日にピッチレスコートでボディをフル仕上げしたポルシェケイマン。
直射日光が当たっても、ガソリンスタンドの手洗い洗車で付いた洗車キズはほとんど見えないくらいには仕上がっています。
それから一か月半ほど経過したときの、施工済と未施工部分の比較
フル仕上げして一か月半ほど経過したときの写真。
黒い塗装のような濃い色のクルマは特にですが、直射日光が当たったときにこのように洗車キズが見えるようになってきました。
下半分はピッチレスコートでフル仕上げした状態です。
洗車キズによって出来た溝がピッチレスコートで埋まり、キズが見えなくなっています。
逆に、洗車キズが再度見えるようになるということは、溝に埋まったピッチレスコートが痩せたからです。
少しうしろに下がったら、洗車キズがどのように見えているか確認する
少し後ろに下がって撮影。部分的に施工した状態であることが分かりますでしょうか。
さきほどの写真では洗車キズがはっきり見えるように撮影しましたが、実際、肉眼で見た時はこんな感じで見えます。
ピッチレスコートはあまり耐久性がないとか、そんなことは思われたくないのであえてこのような写真を出させてもらいました。
クリーティングWAXは素材を痛めないで出来るお手入れ方法です
時間の経過とともに洗車キズがまた見えるようになるというのは、ピッチレスコートにはコンパウンド等の研磨剤が一切入っていないことの証明でもあります。
だから何度このような施工を繰り返しても、塗装を痛め禿げさせるようなことはありません。
まとめ
再施工性が良いことを活かし、
ある意味ズボラに、気の向くまま愛車を磨くことも出来るし、
少しずつの施工でも、とことんまでピカピカに仕上げることも出来る、
というのがピッチレスコートをはじめとしたクリーティングWAXの特徴です。
各人、安心してお好きなように愛車磨きをお楽しみください。