洗車時に毎回塗った方がいいのでしょうか??
お客様からお問い合わせ頂いたことをお手紙にして同封したんですが、ホームページではもう少し詳しく説明していこうと思います。
ご本人が見てくれれば補足になるでしょうし、同じようなお悩みを持った人がいれば参考になるでしょうし。
「洗車時に毎回塗った方がいいのでしょうか??」
水洗いでの洗車後、ピッチレスコートを毎回塗った方がいいかどうか?という風に解釈してお答えします。
塗っても塗らなくてもどっちでも好きにしてください。
投げやりな答えではなくて、何を以って「良し」とするかによって答えが変わります。
目次
「今日は暑いし、疲れているし、手早く終わらそう」
そう思ったのなら水洗いだけで済ましてもいいと思います。
ピッチレスコートがすでにボディに掛かっていれば、撥水しますので水洗いがとても楽に済みます。
僕がやっている水洗いの方法です。
疲れないし、キズにならないのでおススメします。
今回は水洗いだけでいいとしても、ピッチレスコートによる撥水が残っているうちに、ピッチレスコートを掛ける時間を取りましょう。
「時間もあるし気合を入れて車をピカピカにするぞ!」
そう思ったのなら、
ピッチレスコートのボトルを2~3度振ってよくかき混ぜたあと、
ボトルの口にスポンジをあてがい、大きく一度だけ振ります。
スポンジにピッチレスコートが付きますので、この量で出来る面積ずつ仕上げていきます。
スポンジに付けたピッチレスコートをボディに直接塗り付けて仕上げていく方法を「フル仕上げ」と言います。
・ボディに付いた汚れを落とし切る
・洗車キズやこすりキズ、爪キズなどを隠していく
・コーティングの保護膜をしっかり作る
こうした目的があればフル仕上げします。
全く初めてのクルマにフル仕上げをしようと思った場合の時間の目安としては、、、
普通車サイズで約1時間半程度です。あまり汚れていない場合は1時間程度です。逆に汚れのこびり付きが酷かったりすると2時間かかる場合もあります。僕はプロとしてサービスを提供しているのであくまで参考程度としてください。
「今日はパッと軽く仕上げておくか!」
そう思ったのなら、
ピッチレスコートのボトルを2~3度振ってよくかき混ぜたあと、
ボトルの口にスポンジをあてがい、大きく一度だけ振ります。
スポンジにピッチレスコートが付きますので、この量で出来る面積ずつ仕上げていきます。
ここまではフル仕上げと同じです。
ヘッドライトでピッチレスコートをスポンジ全体になじませます。
ちなみに写真ではスポンジをかなり押しつぶしていますが、新品のスポンジの時のみこのくらいの力を入れてゴシゴシします。
理由は、スポンジの目を潰して少しでもスポンジを柔らかくするためです。
使い込んだスポンジで馴染ませるときは、力を入れません。
ピッチレスコートをスポンジに馴染ませる場所は、ヘッドライトだけでなく、テールランプでも、ミラーでも、サイドステップでも、やり易いところでやってしまっても構いません。スポンジが新品の時だけはヘッドライトでやってください。極力キズにならないための配慮です。ヘッドライトでやることを勧めるのは塗装より固くてキズになりにくいからです。
新品のスポンジの時だけ、ピッチレスコートを多めに付けます。
写真にあるよう小さいスポンジの場合は、2か所。
手のひら位の大きさのスポンジの時は5か所付けています。
大きいスポンジはボディのように広い面積を仕上げるのに便利です。
小さいスポンジは、大きいスポンジが入りにくい細かいところに使うといいですよ。
こんな感じでスポンジにピッチレスコートがなじんだら、、、
スポンジに一切の力を掛けずに円たてよこと動かしピッチレスコートを超薄付けします。
これを「ライト仕上げ」と言います。
「本当に塗れてるのこれで?」と思うかもしれませんが、ちゃんと付いてます。
ちなみに一回のピッチレスコートの量で、ボンネットとフェンダーくらいは塗れてしまいます。
ピッチレスコートを再度付け足すタイミングは、スポンジを目視してピッチレスコートが残っているかどうか、慣れるとスポンジの滑りがわずかに鈍くなるので気付きます。別にギリギリまで付け足さないでいる必要はありませんので早め早めで付け足していけばいいだけの話しですが。
スポンジの動かし方、力加減で多く付いたり薄く付いたりしてムラになっていると思います。
(上手くなるとほとんどムラを出さずに塗ることが出来ますが)
最後は必ず綿タオルで一通り拭いて均等になじませるイメージで仕上げます。
あまり力を抜きすぎてもムラを消せませんし、力を入れすぎるとキズになる恐れがあるので、最初は塗装面を目視で確認しながら弱い力加減で始めてください。
とくに色の濃い車はムラが目立ちやすいです。その分、技術が上達するのが早いです。
白やシルバーは全然ムラが目立ちません。その分、超ラクです。
ちなみに、ライト仕上げは洗車キズを見えなくする仕上げではありません。
ピッチレスコートのコーティングの保護膜を補充するだけです。
具体的に言うと、水洗いするときの撥水の具合を取り戻しているだけです。
どうしても、時間が経てばもともとあった洗車キズやこすりキズ爪キズがまた見えてくると思います。(逆に言えばピッチレスコートがコンパウンドで削っていないことの証明でもあります)ときどきフル仕上げしてキレイにしてあげるか、妥協してライト仕上げだけで行くのかはお客様次第です。
ライト仕上げに掛かる時間は、普通車一台15分あれば余裕です。
腰痛持ちの僕でもラクラク仕上げることが出来ます。
ちなみにライト仕上げをマスターするとピッチレスコートの消費量が激減します。なので僕としては売り上げが落ちるのですが、それよりもまずは正しく使ってほしいという思いの方が強いのでお伝えしています。それなりの台数をこなして慣れてくると、フル仕上げライト仕上げと使い分けるのはもちろんですが、フル仕上げ気味のライト仕上げ、ライト仕上げ気味のフル仕上げ、そういうテクニックを駆使して、いかにピッチレスコートを効率よく使って、力を抜き切って素早く超美観仕上げするかということに焦点が向いていくと思います。当然、黒や紺などのボディ色でもムラなんか一切ない仕上がりですよ。
とりあえずは、根気よく時間を掛けてピッチレスコートをたくさん消費して丁寧に優しく拭き上げれば誰でも相当な仕上がりに出来ます。やっていれば誰でも上手くなります。
楽しんでやっていきましょう。
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