弟のジムニーで山に仕掛けた罠を見に行く
横で弟が驚いていた。
「うわ、鳥のウンコ触っちゃった。」
鳥のフンがクルマに付いていた。
なので水を掛けているところ。
ウンも付いてたらいいんだけど、とこの時ぼくは思った。
山奥にこんなものが。
たぶん、スケボーや自転車でいきおいをつけるための台。
なんでこんなところに?だれが置いた?だれが使っていた?
確かなのは、少しずつ土に還ろうとしているということ。
現場に到着。
掛かっているかな~といくつか見回りしたけど、エモノなし。
まいておいたエサを見ると、違和感を覚える。
ドッグフードがない。
米ヌカだけ手つかずで、ドッグフードだけ食べられている。
エサをまいた時はこんな感じでドッグフードも混ぜてある。
辺りを見回すと、あーやっぱり。
アライグマの足跡が。
写真中央にくっきり5本指の足跡。
だけどイノシシは来ている様子。
ヌタ場でのたうち回ったあとが残っていた。
もういっちょ、罠を仕掛けることに。
センサー付きカメラの動作チェック良し。
こんな感じでひとしきり罠の見回りをしたあとは、、、
お茶タイム。
今日はおしるこで。
インスタントだけど、寒さとほどよい運動後には美味い。
次に、興津の農家の人にイノシシを捕ってほしいと頼まれていた場所へ。
イノシシがエサを食べるとこんな感じでキレイに平らげる。
アライグマとは大違い。
そして、エサを置いた次の日には食べられていた。
このイノシシはあんまり警戒心が強くないみたいだなぁと思った。
センサー付きカメラ(トレイルカメラ)もセット。
イノシシがどのような行動をとるか記録し、次の猟に活かすために付けている。
農家の方の敷地内を見ると、イノシシがほじくったあとがたくさんあった。
さぞ困っていることだろう。
ただもとはと言えば、イノシシが里山に来るようになった原因は人間にあると思う。
もともとイノシシは、もっとも警戒する「人」がいる里山にはまず降りてこない。
高速道路などの開発で住処を追われたから里山に降りている。
そして、エサが豊富な里山に適応してしまっている。
とは言え、畑や山をこんな風に荒らされてしまうと農家の人は困る。
僕や弟の意識としては、肉として食べるということで猟をしている。
害獣として「害」と考えているのは人間だけ。
逆にイノシシやシカがいなくなったら、遠くない未来に必ず山の生態系は壊れる方向に向かうと思う。
山に入るたび、そう感じる難しい問題だ。